The Art of Benching(アート・オブ・ベンチング)シリーズ シャウド3

The Art of Benching(アート・オブ・ベンチング)シリーズ シャウド3

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私は私である全て、何人にも侵され得ない領域、アダマスです。

2021年12月のシャウドにようこそ。世界中にいるみなさん、その全員を、たった今のこの惑星、あらゆる全てが起こっている、この前例のない時代に歓迎します。

こんなふうにして一緒に初めて集った時のことが、まるで昨日のように感じられます。トバイアスが去って、私が来たわけですが、それがついさっきのことのように感じられます ―私にはそう思えます。ここまで時が過ぎてきたこと、私たちが行ってきた様々な取り組みの数々を思うと、本当にそうです。

このシャウドを始めるにあたって、そのことを胸に、大きく、深呼吸をしましょう。私たちはまた別のコーナーを抜けて、私たちが行っていることにおいて、また新しい分離の場所に差し掛かろうとしています。さあ、この美しいシャウドの中で、大きく深呼吸をしましょう。

舞台の飾り付けが素敵ですね。ツリーに花々、テディベアまでいますね。さあ、私たちの、この美しいギャザリングのために、深呼吸をしましょう。

Unprecedented(前例のない)

実際のところ、本当に前例のない時なのです。まずはあなたにとって ―そしてシャーンブラにとって、クリムゾンサークルにとっても― 前例のない時代です。それは、私たちがかつて誰もやったことがないことをしているからこそ、そうなのです。これまで、惑星上にいるどんな人間のグループも、リアライゼーションに向かい、マステリーに至りながら、惑星に留まるということをやったことがありません。

最近にやったいくつかの Kasama のギャザリングで、アセンデッドマスターズクラブで起こった、とある出来事について話したのですが、ここでも、簡単にその話をしておきたいと思います。ある晩、私はアセンデッドマスターズクラブにいて、静かに本を読んでいました。その際に、別のマスターどもが話しているのが聞こえていました。ま、彼らは私に声が届くだけの大きな声で話していて、それで私がそれなりにイライラすると分かってそうしていました。彼らは、みなさんが今の状況にあることが、いかに楽なことであるかを話していました。話していた1人のアセンデッドマスター、セバスチャンがこんなふうに言っていました。「まあ、彼らは楽でいいよな。テクノロジーが発達してて、オンラインで世界中にいる仲間と同じところに集えるからね。コンピューターがあって、飛行機もあって、ハワイのワークショップにだって気軽に行けるんだから。便利極まりないよね。俺たちの時なんて、そういうのが無かったわけだよ。孤独にもがくしかなかったからね。1人で全部やらないといけなかった。どこかにそんなことをしているグループがあっても、それを知ることなんてないんだから。誰かがしたチャネリングでアセンデッドマスターのメッセージを聞くなんてこともないからさ。いやあ、俺たちの時は、そりゃ大変だったわけだよ」と。

彼らはそんな話をダラダラと続けていました。私は本を置き、座ったままでいて、少しその話を聞いていました。私の中のモヤモヤとイライラは増すばかりです。そこにあって1人のアセンデッドマスターがこう言ったのです。「まったくだね。彼らは楽でいいよね。我々なんて、本当に大変だったんだから。今の惑星でリアライゼーションに至るなんて、楽なことだよ」と。

で、まあ、そこへきて私は本に思い切り手をついて立ち上がり、そのグループのところまで行きました。そしてこう言いました。「分かるかな、そうだね、彼らには現代的で便利なものはいろいろあるね。彼らは世界中のシャーンブラが簡単に参加できる形でシャウドを催せるし、クラウドクラスを録画しておくことも可能だ。本の印刷だって誰にでも出来る時代だね。確かにそうだね。彼らには、現代ならでは、今ならではの便利なものがあるね。ただ、君ら全員、各が無知さを恥じるべきだな」

「君らは無知な恥知らずだよ。君らが君らのリアライゼーションに至った時、そのころの惑星は、今ほどクレージーな状態ではなかったよ。惑星はここまで滅茶苦茶じゃなかったよ。物事はもっとゆったりと進んでいた。今は、1日あたり、合衆国だけでも、何千も何千もの特許が出願されてるような時代なんだ。君らがリアライゼーションに至った、何百年だか何千年前なんて、そもそも新しいものが現れるなんて、もうほとんど皆無だったね。物事はいつだって同じだ」私は言いました。「それが今は、もう途轍もない速さで、苛烈を極めている状況だよ。君らがあれに耐えられるかというと、怪しいもんだね。データの量、情報の量、物事が変化していくそのスピードに関して言うと、正直、君らの手には負えないよ」

ま、彼らは依然としてニヤニヤしながら私を見ていました。私はこう思い直しました。「そうだな、核心に触れないとな」と。そしてその核心はというと、それを彼らに言ったわけですが、「分かるかい、君らがリアライゼーションに至った時というのは、そうだね、それはそれで大変だったろうね、ある程度はね。私の場合もそうだった。が、君らとシャーンブラで1つ大きく違うのは、君らは、リアライゼーションに至って、トンズラこいた、ってことだ。まあ、君らも数日とか、数週間ぽっちは惑星にいたかもしれないし、クツミは数年はいたけど、いずれにせよ、君らはとっととトンズラこいて逃げた始末だ。そしてこのグループは、そんなことはしないんだよ。このグループは惑星に留まってるんだよ」

「彼らだって、そうしなければならないわけじゃない。彼らだって単純に自身のリアライゼーションを許して、受け入れて、去ることは出来る。しかし彼らは留まっている。彼らは、多くの痛みを伴う物理的な身体に留まっている。彼らは留まっていて、そうする以上、彼らは、前例のない速さで変化を続ける集合意識に対処し続ける必要があるってことだ。彼らは本当に、本当に、狂った状態の惑星に留まっている。彼らはトンズラをこいたりなんてしてないんだよ。彼らは『よし、ゴールラインを超えたぞ。リアライゼーションに至ったぞ。ふー、やれやれ』なんて言わなかったんだよ。彼らは留まっているんだ。彼らは、アトランティス人の夢と呼ばれるもののために留まってる。彼らは、未だかつてないほどに、それが必要とされている惑星に向けて、光を放つために留まっているんだ」

「彼らは彼らの光を輝かせるために留まっている。そうしているわけだから、彼らにとって困難な日もあるはずだ。不安に苛まれる日もあるだろう。他人や集合意識に我慢ならない日だってあるだろう。けれども、彼らは留まっている。たった数日や数週間ぽっちじゃなくね。彼らは何年も、何十年さえも惑星に留まるだろう。君らは単純に、それをしていない」

そう言って、内心、気分は良かったです。私は非常にクリアで明確でした。首尾一貫していました。私は私が今しているように、微笑んだりはしませんでした。私は彼らにそのことを突きつけることができて、良い気持ちになっていました。部屋は静まり返っていました。その時には、何千ものアセンデッドマスターたちが集まってきていて、その中の誰一人として、口を開くことはありませんでした。呆気に取られていました。そうしていると、部屋の向こう、遥か遥か遠くの方から、1人のアセンデッドマスターがゆっくりと ―(パチ、 パチ、 パチ、 パチ!)と― 手を叩くのが聞こえてきました。するとすぐに拍手をする人は5人に増え、それは100人に、そうして数千人となり、アセンデッドマスターズクラブのホール全体はすぐに、みなさんに向けての、みなさんがやっていることに向けての、割れんばかりの拍手でいっぱいになったのです。

とても感慨深い瞬間でした。私はその時のことを永久に忘れることはないでしょう。アセンデッドマスターズクラブ全体が、みなさんがやっていることの重要性を認識したという、実に感慨深い瞬間です。ええ、確かに、みなさんには現代が提供する利便性の数々はあるでしょう。しかしそういった利便性には、現代的な苦悩もまた伴っています。ソーシャルメディアにせよ、そこには良い面もあれば、悪い面もあります。テクノロジーや医療が変化していくそのスピード ―そのことには良いこともあれば、悪いこともあります。人工知能には、ProGnostで話そうと思っていますが、課題があります。人工知能には素晴らしい利点が多々ありますが、非常に非常に恐ろしい点もあるのです。

はい。実際のところ、物事はある意味で、より楽になっています。しかし別の意味では、みなさんの全員が気付いているとおり、物事は困難で、いつの時代と比べても、より困難にもなっているのです。そして、私は、みなさんとの取り組みを通して分かっていますし、クツミもまた、みなさんとの取り組みから承知のことですが、みなさんはここに留まるとコミットしているのです。それは、みなさんにも分かっているとおり、そうしなければならない、というものではありません。リアライゼーションに至るみなさんには、リアライゼーションに至った地点 ―自分は認識に至ったと認識し、認識に至ることについて考えることも、そのために戦うことも、認識しようともしなくなった、自分は認識に至っているとただ認識している― そこに至った時には、もう自分は留まっている必要などないと、そういう理解もするのです。

実際、去ることに対する誘惑は非常に強いです。非常に非常に魅力的です。つまり、いざここから去ってしまえば、あなたはその物理的な身体と向き合う必要がなくなる、という意味でもそうなのです。あなたは、他の人々、家族との間に発生する不愉快さや苛立ちと向き合う必要がなくなります。あなたは、浮き沈みがあり、回転したり、どんどんとクレージーなる人々がいる世界に対処する必要がなくなります ――文字どおりの意味で言っています― 物事の変化のスピードが速過ぎる以上、避けられません。その状況は必ずしもすぐに良くなることもありません。私は、危機的な何か、破滅を予言しているわけではありません。変化はただただ加速を続け、そのスピードはより速く、速くなり続けると言っています。そしてほとんどの人々は、それに向き合うことが出来ません。彼らのマインドが、まずは影響を受けるでしょう。そして徐々に身体にも影響が出てきます。が、やはり影響されるのはマインドであり、精神的な安定性に影響します。そして、もちろん、そうなった彼らがどうするのかというと、マインドをただただ真っ平らにするだけの、薬を摂取するのです。感じる全て、感覚、その全て、全てのドラマ、そこに依然としてある感情の全てに、薬を用いることによってカバーをかけて覆うのです。そして現代科学は、それを抗うつ剤として使っています― おお、やあ、リンダ。

リンダ:どうも。

アダマス:うーん、今日も素敵だね。

リンダ:あら、ありがとうございます。

アダマス:うん、私には、君が背後から、私が一線を超えた話しをしないかと心配になって、私が危ういことを言いそうであることを私に分からせようとしているのが感じられたよ。私が言おうと思っていることを言ってしまう前に、リンダに、それはエンターテインメントとしてのみ言っているのだと、宣言しておいてもらいましょう。

リンダ:今のところはオーケーよ。一線を超えてはいないわ。

アダマス:そうだね。うん。

リンダ:危ういところだけど。

アダマス:そうだね。

リンダ:近いところではあるわ。

アダマス:公式に免責事項を述べておいて、それで一線を超えようじゃないか。

リンダ:しないわよ。しないわ。違うわね。大丈夫だったわよ。

アダマス:なるほど、いいね。

リンダ:ええ、そうね。

アダマス:素晴らしい。私が一線を超えそうだと感じたらいつでも宣言を、、、

リンダ:オーケー、ありがたいわね。

アダマス:、、、してもらっていいよ。その後で私は一線を超えることにするよ。

リンダ:あー、分かったわ。

アダマス:そうだね。それがいい。それがいいね。

リンダ:グレートよ、アダマス。

アダマス:それがいいよ。

リンダ:グレートよ。グレート。大事なことね。

アダマス:というわけで、起こっているのは、人々はそういった薬を与えられて、そういった薬はもっともっと、抗うつ剤だけに限った話ではなく、さらにさらに使用されていく、今の惑星はそういう状態に向かっているということです ――オピオイドなど― 鎮痛剤でも何でもです。そういった薬は惑星上でさらにさらに、それを見ない日はないものとなります。物事があまりにも速く変化し過ぎているからです。みなさんが暮らしているのは前例のない時代なのです。今のような状況は過去には一度もありませんでした。

すみません、コーヒーをいただきます。私はここへ来て地球のコーヒーに耽溺しているのが好きなのです(一口啜る)。うむ。これはここで実際に淹れたラテだね、、、

リンダ:あー、、、

アダマス:そうだね。

リンダ:、、、ご馳走よね。

アダマス:これはご馳走だし、これが飲めるだけで、誰にとってもここでワークショップに参加する価値があるね。

リンダ:全くそうね。

アダマス:少し感じてみてください。惑星におけるこの前例のない、同じような状況が過去に1度もなかったこの時代を。今はどの時代とも比較できません。古代まで遡っても、惑星に原始人がいた時代に戻っても、アトランティスやレムリアに戻っても、どれだけ過去に遡っても、今のような時代は他に見つけることが出来ません。アトランティスが最高潮にあった時でさえ、違いますね。テクノロジーの発展、物事が進む速さ、変化が惑星中に文字どおりに噴出している(erupting/噴出する、噴火する、爆発する)その様という意味において、アトランティスには無かったです。私がここで「erupting」という言葉を使ったのは、社会の仕組み、金融システム、発明プロセスや製造において、あまりにも多くの変化があるからです。各地で爆発が起こっているのと同じです。私はそれをネガティブな意味では言っていません。私は単に、変化が速過ぎて、一般的な人々には、バランスを保つことが難しくなっているということを言っているだけです。

アセンデッドマスターズクラブで彼らが、アダマスのガイドを受けているシャーンブラは楽をしていると話し始めたところで、いやいやいや、違う違う、彼らがやっていることは決して楽じゃないぞ、となったのはそういうわけです。私は、みなさんが今のこの惑星で通り抜けている内容を、その大体において、分かっています。みなさんが今していることをやっていて、リアライゼーションに至るグループは他にないのです。

そしてみなさんはそうしつつも同時に、マインドが持ち出してくる使い古された方程式ではなく、自身の直感、ナストに入ることを学んでいるところでもあるのです。そしてそれは怖いものです。そうするためには、自身を信頼するという意味で、一大跳躍が必要がです。マインドはあなたを制してこう言います。「ダメダメ。もっとロジカルに考えて」と。

みなさんには、ライトボディに関しての問題もあります。ライトボディが入ってきています。ライトボディは今、あなたによって入ってくる許可を与えられています。そしてクツミが Making Light Body の中でその詳細を十二分に説明しています。彼がそれを引き受けてくれたのは嬉しいことです。いずれにせよ、この新しい人間の種が出てくるこの時にあって、途轍もない変化があなたの生体の中で今も起こっているのです。そして、ライトボディが入ってきている、そのことはとても良いことに聞こえますが、難しいことでもあり得ます。そのことはあなたの物理的な身体に影響を及ぼします。

そして、それは、このことに関してはここで少し、そしてプロナスト2022の中でさらに多くを話しますが、COVIDの問題ともかち合っています。いずれにせよ、ライトボディが入ってきている、そう言えばとても聞こえは良いですが、あなたの身体はその影響を受けるのです。そのことはあなたのマインドに不安をもたらします。今、起こっている変化の全てが、シャーンブラの中に非常に多くの心配をもたらしています。

というわけがあるので、私はみなさんの全員、1人1人を認めています。私は、アセンデッドマスターズクラブでも、創造の全ての中のどこででも、みなさんがやっていることを擁護するため、みなさんがこの惑星でたった今やっていることが何かを他の存在たちに分からせるため、立ち上がります。私は、みなさんがこれまでやってきたことを通り過ぎていること、自身を認識に至っていることを受け入れること、自身が惑星上にいるマスターであることを受け入れていることに、個人的な感謝の念を送りたいと思っています。

私はみなさんの全員、1人1人に感謝しています。みなさんがやっているのは楽な仕事ではありません。しかしそれはアトランティスからの夢であり、あるいは、あなたがこれからやることの中でも最も ―(アダマス、ため息をつく)― 満足のいく、美しいことなのです。

さあ、そのことを胸に、大きく、深呼吸をしましょう。

Croronavirus(コロナウイルス)

COVIDについてです。COVID、ふむ。これに関して私は盛大に間違えました ―ハッハ!― 見積もりに加担した他のアセンデッドマスターたち全員と同じように見誤りました。私たちの誰も、COVIDがここまで続くとは、本当に思っていませんでした。それは風のようにやって来て、狂騒を生み、比較的すぐに消えていく、そうなるはずのものでした。COVIDは、人間が新しい種へと向かい始めるに当たって、生物学の界隈に刺激を与えて、シェイクして、また、同様のやり方で、かなり大きな規模で、惑星の金融システム、経済に、様々なことについて再考を促すためのものでした。

その結果の数々は既に目に見えるものになっています ―人々は、単純にもう働きたくない、働かない権利が自分たちにはある、そう言っています。人々は「私はもう、年に2週間のバケーションを取りつつ中間管理職として働き、リタイアして、そして死ぬ、そんな一生を送るのは嫌だ」と言っています。今、キャリア、仕事、働くことに関して大きな意識のシフトが起こっていて、未だかつてない多くの人が、自分の道を進むようになっていっています。それは、人々が家でぐうたらしていたい、そう思っているということではありません。彼らが言っているのは「もっとやりたいと思える何かが他にあるはずだ。それが何かはわからないけど、この惑星でやりたいことは、もっと他の何かのはずだ」ということです。

COVIDがシステムを、これまでになかったぐらいに激しく揺り動かしています。そして、はい、我々は見誤りました。あれが風のようにやって来て風のように去ると、自分はそう見積もっていたと、私はそのことを誰よりも先に認めます。が、ここへ至るに面白いことがあったのは確かです。そうですね、そこまで面白くもないですが、ここへ至るに何かがありました。COVIDが現れて、2年になる、と思うんだけど、、、

リンダ:そうね。

アダマス:、、、COVIDが最初に現れてからね。COVIDが2年前に現れて、徐々に勢力を拡大し、生物学的にもその存在が刻まれたところで、人類は、面白い感じで方向転換をしたのです。その進み方を捻じ曲げたのです。COVIDを大きな祭りとしての経験にするのではなく、人類は ―人類、集合意識的なものですね、それはこう言ったのです―「どうせ掃除するなら、一世一代の大掃除にしよう。社会にそこそこの変化を、経済にそれなりの変化をもたらしただけで、終わりにしないでおこう。もういっそ全部やっちゃおう」と。つまり、集合意識が、変異株にその仕事をさせる許可を出したのです。確か今あるのがデルタ株、そしてその次に別のも出てきたね。

リンダ:オミクロン。

アダマス:何だっけ?

リンダ:オミクロンよ。

アダマス:オミクロン株ですね。そのことが全ての変異種を生み出していて、他にも変異種は現れようとしています。何故なら、COVIDは人類の許可に基づいて、完全な大掃除をしているからです。そしておそらく ―おそらくは― 「さあ、大掃除しよう」という、光を放つ存在が十分な数いたということさえも、変異株出現の要因の1つと言えるでしょう。

リンダ:ワオ。

アダマス:その人生において、ドラゴンを終えた存在が十分にいます ―そして、ある意味で、COVIDは多分において、ドラゴンです― いずれにせよ、ドラゴンを終えたシャーンブラが十分な数だけ存在していて「ミニドラゴンをしても仕方ないよね。最後には全部やるんだから。少しばかりいつも以上に掃除して、それを何年かおきに繰り返すなんて、やめよう。全部、今やってしまおう」そう言ったことも理由です。

光があり、その光が集合意識に影響を及ぼし「来いよ。このタイミングで決着を付けてしまおうじゃないか。COVIDに来させて、システムを変えてしまおうじゃないか」そう言わしめたのです。そして、はい、そのことによって多くの人が亡くなりました。しかし、それらの人々は、いずれにせよ去るはずだった人たちです。私はその悲しみや、COVIDのようなもので誰かを失った人に起こる苦しみを矮小化しようとしているのではありません。が、基本的に、亡くなった人たちは、いずれにせよ、そう長くは留まらなかった人たちです。COVIDがなくても、彼らは別の方法で去っていたことでしょう。それは彼らにとっては単純にリスタートであり、再起動であり、「この生涯では、ずいぶん見当違いのところに来ちゃったな」とか「この生涯ではやるべきことをやらなかったな。再起動して、もう一度やって来るとするかな」といったことなのです。

ここから5年、7年ぐらいの間に、ミニベビーブームが訪れる可能性が高いです。別の領域で再生を、若返りを行っているCOVIDが理由で去った人たちが、戻ってくるからです。いずれにせよ、COVIDがやったこと、やっていることのその根本は、至るところ、隅から隅までの徹底的な大掃除です。

COVIDは自らを集合意識に深く織り込ませました。ただやって来て、それなりにインパクトを与えて、そうして消える、という形でもあり得たのですが、COVIDは結局、ガンのように織り込まれました。言い換えると、それはもう生命という織物の一部になったということです。そうした状態であるがゆえに、COVIDは全てに影響するのです。COVIDは医療産業に影響を与えています。度々言っていることですが、肯定的な視点で語るなら、研究とそこにかけられる時間、努力、お金は、COVIDの研究だけに留まらず、遥かに遥かに大きくなっていきます。人間のゲノムに関する新しい理解。原子同士がどう作用し合うかについての新しい理解。そしてさらに、私はそれがここから18ヶ月のうちに出てくると感じていますが、何よりも素晴らしい理解、物質がどう、物質の粒子がどう現実を出たり入ったりするのかについてのリアルに実用的な理解が出てきます。それは物理学者による単なる説に留まらない、物質の移動に関する理解、深い理解となるでしょう。

この領域にある全ての物質、要素、全ての物体には、非物理的な領域に、相互交換関係にある、あるいはそれとパラレルに存在する、物体、物質、要素があります。それは影のようでもあり、幽霊のようでもあり、それらは互いに行ったり来たりをしています。時には、こちらの領域に在る粒子が完全に別領域へと入り、また戻ってきたり、この物理的な現実に戻ってくるのが、元々影の粒子であったものだったりするのです。

ポイントは、医療研究において新たにこのことがフォーカスされることによって、物質の要素がどう機能するのか、どう現実を出入りするのかが理解されるということです。その理解は、人々が別次元と呼ぶものが、実際には別の領域であるということの、より良い理解につながるのです。

というふうに、COVID、コロナウイルス ―私はコロナウイルスという言い方の方が好きですね― の派生物も、今の惑星を変えているものなのです。コロナウイルスはそういった変化を加速させています。惑星に再考を促しています。コロナウイルスはまだしばらくは消えないでしょうが、予言をしているわけではありませんよ。それがどのぐらい続くかを私に訊くのはやめてください。

リンダ:了解よ。

アダマス:これに関して私はいかなる予想もしないでおくよ。

というわけで、そういうことが起こっています。そしてあなたはここに留まることを選んだのです。あなたはマスターを体現することを選びました。そしてそれは楽なことではありません。お願いです。みなさんの中には、そこに粉砂糖を、妖精のキラキラを振り掛けて、マステリーに至ると、全てが楽になる、そう考えている人がいますが、そういうことではありません。多くのことにおいては楽に、簡単になりますが、別の意味で大変になることもあるのです。

それはあなた個人に何か問題があるとことではありません。「何を間違えたんだろう?」という話でもありません。が、「ただただ、もうここにはいたくない、そういう日があるんだよな」という意味合いで、遥かに遥かに大変です。そして、それはそれで良い、という態度でいてください。それと戦おうとしないでください。たくさんのものを抱えすぎた、そういう日だってあるからです。あなたには周囲で起こっている全てが感じられるので当然です。新聞を読む必要さえないでしょうね ―今もまだ新聞を読む人はいるんですかね? あなたは―カウルドゥラに確認しています― あー、インターネットで見る必要さえないのです。ここ最近はユーチューブだとかそういったものがありますが、そういうものがあるので本当に大変だと理解してください。あなたは感覚のレベルでそれらを感じているのです。そのようにあなたは周囲のことを感じていて、そんなあなたにはまだ、それを自分のものだと、自分は何か間違ったことをしていると、そんなふうに受け取ってしまう癖が残っているのです。違いますよ。あなたは単に(物が落ちる音がする)あなたの周囲にある全て感じているだけなのです(アダマス、笑う)

では、大きく深呼吸をしましょう。天井から何かしらが落ちてきていますね。ま、ええ、いつだって何かしらが起こっています。あなたの周囲で起こっています。

Natural Protection(ナチュラルに守られている)

カウルドゥラとリンダがオープニングで言っていたように、何かしら物事というのは起こります。そしてそれが無くなることはありません。あなたここ、惑星で集合意識の中にいる限り、あなたが自然の中にいる限り、あなたの周囲に人々がいる限り、何かしら物事は起こります。2人にはその例として、木が家に向かって倒れきた、ということがありました。ただ、大した損害はありませんでした。人が怪我をすることもありませんでした。家も彼らも、そしてベルも、傷つくことはありませんでした。

木は倒れます。それが自然だからです。木とは倒れるもので、あなたがマスターを体現しているからといって、木が倒れなくなることはありません。ただ、物事はそうやって起こりますし、それがあなたのすぐ傍ということもあるでしょうが、マスターを体現しているあなたは、ナチュラルに、当然のこととして、守られているのです。木は倒れ得るものですが、倒れた木が家を直撃して大損害を発生させるのではなく、木は針の穴を通すように、つまり、驚くぐらい上手に、倒れてくれるのです。実際、その木は、最小の損害で済むように倒れました。その出来事は多くの興奮、ドラマを生みましたが、思うに、カウルドゥラもリンダは、一定のレベルで、その出来事を楽しんでいたと思います。

リンダ:(囁く)まさか?!

アダマス:その出来事は間違いなく彼らの注意を引きました(リンダ、笑う)。リンダがそこに座って、呆れたように見ています。リンダはあの顔が得意ですね。呆れた顔が得意です。

いずれにせよあなたには ―あなたの周囲では何かしらは起こるもので― ただ、あなたは、自然と守られているのです。それは、物事が起こらないと言っているのではありません。そういうことも起こります。起こりますが、あなたには一種の ―カウルドゥラが正確に言葉を選ぶように気にしながら話しています― あなたの周囲には、防御のリングがあるのです。が、それをあなたがよくそう考えるような、白い光に覆われているようなものとして考えないでください。あなたが考えきたそれは壁であり、バリアです。今あると言っているのは、あなたの周囲にあるエネルギーのフィールドです。あなたのエネルギーフィールドです。それがナチュナルに防御しているのです。

それは、あなたが人混みの中にいたとして、その人混みの中にCOVIDに感染した人が含まれていたとしても、あなたは自然と、ただただ守られているのです。そういう何かです。他の人はそれで感染するかもしれませんが、あなたは必ずしもそうはならないということです。あるいは、車の事故、誰かが路上でスリップをして、玉突き事故があったとします。玉突きはあなたの目の前まで迫っていて、ただ、もうほとんど奇跡としか言いようがない形で、あなたには何も起こらず済むのです。車のフェンダーが少しへこむ程度で済むのです。あるいは、森の中を歩いていて、巨大な嵐に遭遇し、雷が鳴り、落雷があって、それが周囲の至るところであったとしても、あなたのナチュラルな防御網があなたのことを守るのです。

それは、エンジェルがあなたを守っている、というものではありません。私たちは、守ってもらうための保険プログラムを売っているのではありません。それは、あなたにあるナチュラルなエネルギーです。それは、ある種のドラマの中にあっても、昨今あるようなクレージーな出来事の最中にあっても、あなたの周囲にはエネルギーフィールドのようなものがあるのです。あなたは守られているのです。それはあなたのものなのです。

今、それを感じてほしいと思います。

それは、あなたがここにいることを、あなたが許したからあるのです。それは、あなたが惑星のここにいて、そこでは何かしらは起こるから、あるのです。毎日が毎日、眩しく晴れ渡っているわけではありません。時にはカオス、問題に見えることもあれば、インターネットのメルトダウンといった未曾有の事態も起こるわけで、しかしあなたはまさにその場にいて、しかしどういうわけか、出来事に影響されないでいられるのです。それは、雨が全員の上に落ちてきていて、あなたにもそのことは分かっていて ―空気の中に雨の匂いを嗅ぎ、雨を感じて、実際目でもそれを見ていて― しかしどういうわけか、あなたには雨が当たらないといったことなのです。

ここから先へ進むにつれて、人生はそのようになっていきます。突然に惑星全体が綺麗になって、みんながクンバヤを歌い、ハグし合う、なんてことにはなりません。ある地点でそうなる可能性はありますが、少なくとも今ではありません。惑星では途轍もなく多くの、起こり過ぎているぐらい多くのの変化が起こっています。それは別領域でも同様です。それがどんな変化であっても、さらなる摩擦は発生します。

何よりも今、みなさんに理解しておいてほしいと思うこと、それは、あなたにはナチュラルな防 ―ナチュラルなプロテクションがあり― あなたは、狂ったような状況の真っ只中にいながらにして、狂わずにいられるということです。しかしながら、依然としてシャーンブラたちが続けてしまっていることの1つに、深いレベルで不安を感じているということがあります ―不安です― そしてその不安はまやかしです。カウルドゥラが最近、そのことについて記事を(これ)を書いたと言っています。まやかしの不安です。それは、あなたが、あなたの周囲にある全てを拾い上げているだけなのです ―他の人たちの、惑星に渦巻く、将来に対しての不安です― それはあなたのものではありません。

It’s Not Yours(それはあなたのものではない)

シャーンブラには物事を自分のものとして受け入れる癖があります。あなたはたくさんの、本当にたくさんの生涯で、そういうことをやってきました。あなたは惑星のためにエネルギーホルダーであったこともあります。過去生の数々、そこであった数々の状況で、あなたは一種の救世主でした。そういうわけもあって、あなたは惑星に由来する、また集合意識に由来する、多くのものを引き受けてきました。そしてたった今も、あなたの内側にはまだ、その気分、気質が一定程度残っています。それが不安をもたらすのです。

その不安というのは、私も過去に何度も使用したことのあるのですが、馬の毛でできた毛布のようなものです。それにあまり馴染みのない人たちもいると思いますが、それというのはそれなりに快適で、それなりに暖かくもあるのですが、それと同時に、死ぬほど痒くもなるものです。シャーンブラのみなさん、あなたは、依然として惑星的なベビーシッターの役割を、エネルギーホルダーとしての役割を、人々が受け入れられるように自身のものではないものを受け入れて、消化してあげるという役割を、あるいは集合意識の助けになるかもしれないと期待しながら、そういう役割を望んでいるような感じなのです。しかし、今はもう、そういうものは捨てる時です。馬の毛でできた毛布なんて焼き払ってください。何故なら、この惑星であなたがやるリアルな仕事は ―あなたの光を輝かせる― ことなのです。他の役割をしているような余裕はありません。あなたがそれをする必要もないのです。分かっていますよ。自分が本当に何かをやっていたり、世界で発生している諸問題に対処しているとかしていると、気分が良く、そのポジションはとても居心地の良いものであるはずです。が、ライトボディが入ってくるこの今にあって、あなたにとっては、そういうことはもう上手くは機能しないものだと、分かってくることと思います。

あなたは他の人たちの問題を、他の人たちのエネルギーを、受け入れています。そしてそれは、物理的な身体にとっては非常に非常に酷なことです。あなたは、あなたのものではない大きな荷物を、余分に抱えてしまっているのです。みなさんの中にいる大勢の病んだ人たち、エネルギーがない多くの人たち、病に侵されている人たちに言いますが、それらはあなたのものではありません。あなたは、集合意識に由来する問題を抱え込んだだけなのです。それは、一部には、あなたが非常に敏感であることが理由ですが ―あなたは何かを感じるとすぐに「あー、自分のどこかがおかしくなってる」と考えます― が、そのことに加えて、部分的であれ、社会的な活動に勤しんでいるのも理由です。社会活動なんか他の誰かにやってもらってください。その役に昇格したがっている人はたくさんいます。人々の意識がより発達すればするほど、あなたがかつてやっていたことをやりたがる人は増えるのです。

エネルギーホルダー、惑星的な社会活動、スピリチュアルな社会活動、それらはもう、あなたのものではありません。ライトボディが入り、ライトボディがあなたの中に居続ける状態で、そういうこと、他者の課題を受け取ったり抱えたりするのは、本当に本当に、困難なことになるでしょう。それらがそもそも、あなたのものではないからです。私はみなさんに、本当に本当に、そのことを認識した上で区別できるようになってほしいと思っています。それらはあなたのものではないのです。そしてあなたは依然として、それらを自分のものだと考える傾向があります。あなたはそれが自分のものであることを正当化します。しかし、それらは、あなたのものではないのです。

なら、何があなたのものでしょうか? トバイアスが的確に述べています。「あなたが選んだものそれである」と。あなたがそれを選ばないのであれば ―脳内を流れるジャンキーな思考でも、身体的な問題でも― あなたがそれを選ばないなら、あなたのものではないのです。あなたがそれを選ぶなら、それはそのとおりにそうなります。しかしあなたには、それらに構わないでいていい権利があり、私はそれを義務とさえ言いますが ―私に対する、そして他のシャーンブラたちに対する、そしてたった今のあなた自身に対して― あなたには、それらを手放す義務があります。

ここコナで行った最近のギャザリングで、自身の課題を云々する人たちに手厳しく当たり、とても楽しい時を過ごしました。彼らはそれについて話します ―過去そうしていたような感じではありませんが、それでもまだそれなりに― 自身が被害者であり、彼らがいかな事情から彼らが今いる状態に置かれていて、分かりますか、自分ではそれをどうすることもできず、何も機能せず、といった話をするのです。それというのは、ええ、そういうことではありません。何故なら、その人たちがそれを自ら抱えているからそうなのです。それを所有しているのです。それがそこにあるのなら、あなたはそれが好きなのです。

というわけで、私はみなさんの全員に、それらをたった今、全て全部、綺麗さっぱり手放してほしいと思います。私たちには他にやることがあるのです。私たちは光を輝かせます。私たちは他の誰かの黒い雲を引き寄せるためではなく、光を放射するためにここにいるのです。あなたはもう、汚れた雲を吸引するためでもなく、その雲を分析したり、その雲を克服したり、その手のゴミみたいなことをするためには、ここにいないのです。今のあなたは、光を輝かせるためにいるのです。そこには大きな大きな違いがあります。そしてあなたには、私が言っている意味が分かると思います。あなた自身の光を放射することと、あなたのものではない汚れた雲を吸引することの間には、大きな大きな違いがあります。

さあ、大きく深呼吸をしましょう。うむ!

では、先へ進んでいきましょう。ギアを上げましょう。ただその前に、私は最後にもう1度、ナチュラルなプロテクションについて強調しておきたいと思います。それは、マスターを体現し、惑星に留まるあなたに、元来備わっているものです。何故なら、エネルギーとはそういうふうに働くものだからです。あなたのエネルギーは、あなたがそれを好んだり、敢えて傷つけたいと思わなければ、絶対にあなたに害があるようには機能しません。あなたは様々な出来事に巻き込まれたり、ヴィラ・アミヨーに木が倒れてきたような出来事には見舞われてもなお、非常に非常に小さな被害しか受けません。ヴィラ・アミヨーの被害は、そのことをよく表していて且つ、数日に渡っての、少々楽しいドラマとなりました。仮にそれが、他の普通の人が遭遇した出来事だったなら、建物の3分の1か、半分ほどは綺麗にやられていたかもしれません。

そのことを胸に、大きく、深呼吸をしましょう。

Love(愛)

次の内容に移ります ―愛です。愛についてです。

様々な理由があって、私は愛についてそう多くは取り上げません。が、私は愛についてもう少したくさん、話していくことにします。ただ、私はいわゆる、愛、については話しません。シャーンブラと語る上で、レギューラーベースで出てくる語彙としては使いません。私たちは、クンバヤを愛したりはしていません。何故なら、私に言わせれば、ほとんどの人間は、本来そうである愛を定義することはおろか、経験さえしていないからです。人間の愛は、私からすれば、過大評価され過ぎです。

愛はこれまで、巧みに利用されてきました。愛とは、基本的に、あなたが他者に対して差し出すものとされています。時に、それを自分自身で受け取ることもありますが、しかし、愛というのは、他者に向けるものだと盛んに宣伝されてきました。自身の愛を受け取ることに関しては、そう多くは聞かないと思います。よく聞くのは、送るものとしての愛についてです。

愛は、とかく乱用されてきたました。聖書や、他の聖典とされるものでもそうですね。愛は完全に、特に60年代から始まったニューエイジによって、死ぬほどマキョー化されました。が、愛とはもっと、そういうレベルを超えたものです。しかし愛はニューエイジによって―「私たちは互いを互いに愛するようになる。私たちはクンバヤ的な愛を行う。私たち全員はワンネスの中で1つ。私たちはワンネスの中で互いを愛した状態に戻るのです」― のようにマキョー化されてきたのです。私に言わせれば、それはただの戯言です。エネルギーと愛が実際に何であるかに関する大きな大きな誤認です。

私的に言うと、愛とは、そうですね、まずは、地球で史上初めて経験された何かです。人々は、神が愛を施す(God sharing his love)、などと言っていますが ーみなさんは、それを聞いただけで何かがおかしいと分かりますよね。人々は神を「彼」だと見なしているし、その愛を施す、という言い方もなんだか、こちらに一種の「求め」、なんらかのアピールがある前提となっています。神が愛をちぎって少しずつ、あっちへ、こっちへと渡している感じです。神は ―それが誰であれ― 愛が何であるかについては、何も理解していませんでした。あなたの魂も、I AM も、人間がこの惑星に来るまでは、愛が何であるかなんて、何1つ分かっていませんでした。

誰も「よし、君は惑星へ降りていって愛というものを経験してくるんだ」などと言わなかったということです。何故なら、そもそも愛というものがあること自体、誰も分かっていなかったからです。あなたは、あなたのいた、愛など存在しなかったので当然愛してもいなかった天使のファミリーを代表して、この惑星に、意識とエネルギーの関係性を理解しに来たわけです。

そうしてあなたはこの惑星に降り立ちました。あなたはエネルギーと意識を理解する、驚くほどクレージーな探求へと足を踏み出したわけですが、そこで見つかったのは何でしょうか? 愛でした。純粋な愛です。他者への愛です。互いの繋がりは明確で、記憶も ―ここの現実にあってもなお― その誰かと一緒にここにやってきたという記憶、互いに非常に遠く、途轍もなく遠いところから、途方もなく大昔にやってきたことが分かっていました。その繋がりはやがて、惑星上で誰も経験したことのなかったもの ―愛― としてスパークし、最終的に天使の感覚の1つになったのです。

あなたは愛することを続けました。そうしているとやがて、愛の暗い面も発見しました ―離婚弁護士でもしていた時ですかね。あなたは、愛による暴力があることも発見しました。親があなたを打ってこう言います。「あなたを愛しているからこそ、こうするんだ」と。あなたが午後、家に戻った際に、他の誰かとベッドにいたパートナーを見つけた際は、こう言われました。「違う! 違う。私は君のことを愛している。ただ、ちょっと魔が差しただけなんだ」と。そうして愛によって傷つきました。愛は攻撃もしてくるのです。

そうしているち、人々は ―互いに会ったことのない人たち同士でも「アイ・ラブ・ユー」と言うようになりました。分かりますか、それは「食パン」とか「空気」という言葉と同じような使われ方です。ええ、愛という言葉がとてもルーズに使われるようになっていると思います。私は、他の誰かを愛することが可能になるには、ほとんどの場合において、少なくとも10分はその人のことを知る時間が必要だと思います。

愛とは、地球で人間によって初めて経験された現象の1つであり、今では、それは創造の全てにまで広がっています。そうして、愛を経験するため、ラブサーカス(訳注:映画)のようなものを経験するため、「あそこへ降りていって、あれがどんなものなのか、愛と呼ばれるものが何なのかを確かめてみよう」という天使たちが出てきたわけです。みなさんの世界でよく歌われているものと言えば何でしょうか? 愛です。愛ですね。ピーナッツバターについて歌われた曲はどのぐらいありますかね? 多くはないでしょうね。多くの曲が愛についてを歌っています。科学的な発見を歌った曲がどのぐらいあるか分かりますか? 10程度です。そしてその他のほとんど全てが、惑星上にある愛を歌ったものなのです。

私はこれまで愛について語ってきませんでした。みなさんは、私が愛に関して少々冷笑的であると見抜いていましたね ―ですよね? みなさんが、愛に関して話している私のトーンからそう思ったかどうかは分かりませんが― それは、愛というものが乱用され、利用され、商業化され、誤解され、様々な意味で、有害なものであるからです。

みなさんは愛の経験を数多くしてきました。そしてみなさんのほとんどが、大多数が、1つ前の生涯で、みなさんの多くが、ただ1人で生きる道を選んでいました。「愛はもういい。十分やった」そう思っていたのです。パートナーも人間関係も、もうたくさんだと思っていました。かつてしたように、周りが全く見えなくなるほどに深く深く恋に落ち、深く深く誰かと愛し合うようなことは、もう十分だと思っていました。そういった経験は経験で、その目的に仕えました。みなさんはそこから多くを学び、また、愛するという経験も得たのです。

そうして、みなさんの多くはその前世で、1人で孤独に、他者からも愛からも距離を置いて、生きる道を選びました。みなさんは、愛のある関係に邪魔されることなく、1人でいる時間を必要としていたのです。はい、私は「邪魔」と言いましたが、愛は邪魔になり得ます。で、みなさんはそこを経て、この生涯にやって来ました。

みなさんはこの生涯にやって来ました。分かりますか、何故自分がここに来たのかを分かってここにやって来ました。この生涯が何のためにあるかを全て分かって、来たのです。具体的な詳細のことではないですよ。言うならば、自分は ―リアライゼーションに至って、最終的にはマスターを体現する者としてここに留まるために、ぐらいの感じです。そしてここへ至るまでに、みなさんの中にいる多くの人が、結局上手くはいきませんでしたが、人間関係というものに戻ろう戻ろうとしてきました。多くの人が、何年も、あるいは何十年も、人間関係のために頑張ろうとしてきました。家庭全般、愛全般の事柄に取り組んできましたが、上手くいくことはありませんでした。みなさんの中の多くは、依然としてそのことで悲しんでいて ―私たちで夜に話す時のことですが― こういうことを漏らします。「だけど、アダマス。私はパートナーが欲しいだけなんだ。この生涯でのパートナーだよ。そしてそれはまだ見つかっていない。この生涯が決して満たされたものではないというのは、パートナー、ソウルメイトが見つかっていないからなんだよ」と。私は「ソウルメイト」と聞かされると、吐き気をもよおして吐きたくなるのですが、するとその人たちは「あー、間違えた! ごめんごめん。ツインフレームの話だよ」そう言うのです。私はこんな顔をする他ありません。ソウルメイトやツインフレームなんてものはいないのです。

というふうに、みなさんはそういった愛を期待しつつ再びこの生涯に戻ってきました。しかし同時に、自分はそういったものを排除するだろうとも分かっていました。何故なら、みなさんは、リアライゼーションに至ることの邪魔になるものは何も、あってほしくはなかったからです。

愛とは美しいものです ―私の言っている愛は、です。人間にある典型的な愛のことではありません― 愛とは、他者とオープンに共有される限りは、とても美しいものなのです。身体をともにし、深い、最も素の部分である想いを共有し、あなたの旅のストーリーを共有し、ともに笑い、映画でも長距離ドライブでもともに共有し合うものなのです。そこでは何も隠す必要がなく、何を躊躇い、遠慮することもないこと、それが愛というものなのです。何かに遠慮したり、隠し事があったり、個人的な精神の世界、スピリットへと通じる秘密の抜け穴を使っていたり、嫉妬があり、相手を攻めるようなこと、その手のものがあるのならば、それは愛ではありません。愛とはとても言えません。それはただの人間関係であって、私が話している意味での愛ではありません。

人類はここへ至るまでに、愛を発見し、愛を深いところまで経験しました。人間は愛の暗い側面も美しい側面も味わいました。で、いえいえ、私は愛のアンチではありませんよ。私は、「愛」という言葉の不適切な使用に対してアンチなのです。愛です。そしてもちろん、愛の中で最も偉大かつ、最も得がたいもの、それは、あなたがあなた自身を愛することです。

シャーンブラのみなさん、時間ですよ。マスターのみなさん、マキョーの無いやり方で自分自身を愛する時が来ていますよ。「あー、私は私自身を愛している、私自身を愛している」と唱える、腐り果てたやり方ででもありません。そんなことをしているうちは、本当にはそうではありません。ただ、真に、自分自身を愛してください。

私はこれからもっと愛について話していきます。私は私が「オールド・スタイル・ラブ」と呼ぶようなな、ゴミのような愛には、かなり批判的にいきますよ。私は、このたった今にあって重要である他者を愛することについて話しますが、それは、自分自身を愛すことと同じことです。が、自分を愛するのは難しいものです。あなたが今あるあなたの意識に達していたとて、依然として自分を愛すことは難しいのです。それに、パートナーに関して私が言ったことも忘れないでください。真の愛とは、いかなる遠慮もないものです。真の愛には、いかなる秘密もありません。秘密の部屋も秘密の通路もありません。嫉妬など発生し得ません。それはオープンかつ、信頼に溢れたものです。それが真の愛です。どちらかが死ぬまで互いに縛り合うのであれば、それは愛ではありません。それは宗教です。

真の愛は、誰にも何にもしがみつくことはありません。何かを保とうとすることも、何かにしがみつくことも、縛っておく必要もありません。それらは愛ではありません。愛とは、他者、そして自分自身を深く信頼することです。

私たちは、自分自身を愛することについて、より多く話していきます ―自分自身を愛することです― そしてそれは、全てにおいて、真に最も難しく、困難なことの1つでしょう。他者を愛することの方が遥かに遥かに簡単です。愛を外に投影すること、誰かに愛を与えることは、誰かからの愛を受け取ることよりも、遥かに遥かに簡単です。自分自身から受け取るのは難しいです。特に自分からの愛はそうですね。

私たちは、これまであまり聞いたことがないかもしれない、あるいは、全く聞いたことがないかもしれない、そんな見方で愛について話していきます。特別なギャザリングをやることになりますね。愛についてのギャザリングです。私はこの話をこのタイミングで持ち出したかったのです。それが、私たちの前に来ている次のコーナー、どう呼ぶかは自由ですが、次なる分離のポイントだからです ―自分自身を愛することが、そうなのです。

今ここで少し時間を取って、無条件に自分自身を愛すること、そのことによって広がる可能性について想像してみてください。

あなたは愛については何も知らずに、この惑星にやってきました。そしてあなたは愛を発見し、そして恋に落ちました。あなたはセックスをしました。あなたは愛の関係を別にもたくさんたくさん持ちました。すると愛は苦いものへと変わりました。それはあたかも牛乳が腐ってしまったかのごとしです。しかし、そういうことを通して、あなたは何が愛でないかを学びました。よって、あなたは結果として、今こそ、自分自身を愛せてしかるべきなのです。

私たちが取り上げていこうとしている、私の言うところの愛には、マキョーが全くありません。あなたが自分を愛すと言って、マキョー的な愛に入っていくと、ドラゴンが現れて、愛のビスケットとしてあなたに齧りついてくれるでしょう。ドラゴンは、そんな砂糖をまぶした、綿あめのような愛を見逃してはくれません。私が話しているのは、真に自分自身を愛することです。それってすごく素晴らしいことに聞こえますよね、違いますか? しかしそれでも、自分を愛するのは難しいです。非常に難しいことなのです。

さあ、シャーンブラとして次のステップへと移るにあたって、ここで一緒に、大きく深呼吸をしましょう。アセンデッドマスターズクラブに戻ったら、私は、みなさんが楽してリアライゼーションに至ろうとしていると、そんなこと言っていた阿呆どもに言ってやろうと思っています。私は「私たちがやっていることが分かるかい」―いや、もっと的確に―「我々が今、受け入れようとしているのは、真の、自分自身への愛だ」と言ってやります。みなさんは決してしないと想いますが、外へ向かって「世界を愛そう」だなんて言ってしまうような、頭の中がお花畑みたいな、そんな愛ではないと。自分を愛することとは、みなさんがこの惑星に来た目的を満たすことです。何故なら、エネルギーと意識について理解すること、それらがともにどう機能するかを知ることというのは、自分をどう愛するかを理解することでもあるからです。

自分自身を愛するというのは、自分自身を、その全てを、完全に受け入れるということです。全ての全てです。

そのことを胸に、大きく、深呼吸をしましょう。はぁ! コーヒーが美味しいです。

はい、次へ行きましょう。ヒットパレードで次の演目ですね。ふむ。

あー、ただ、少しの間、愛の感覚を留めておきたい気分ですね。さあ、やりましょう ―セルフラブを― です。セルフラブを、あなたの意識に通り過ぎさせてください。あなたは意識とエネルギーについて学ぶためにこの惑星にやってきました。が、見つかったのは何でしょうか? 他者への愛です。あなたはそのことについての、あらゆる経験を通り抜けてきました。他者を愛す。それには良いことも悪いこともありました。そうしているうち、愛は無くなってしまいました。あなたの人生から、愛は消えてしまったようでした。そして今が、あなた自身を愛する時です。

この惑星において、自分自身を真に愛している人、あるいは愛したことがある人は、そう多くはありません。たくさんはいません。私たちはそれをやっていくのです ―手と手を取り合って一緒に、ということではありません― が、私たちは各々が同時進行的に、それをやっていくのです。

A Master Story(マスターのストーリー)

はい、ここでギアを上げますので、大きく深呼吸をしておきましょう。何度も言っていることですが、私はストーリーを、マスターのストーリーを語るのが好きなのです。

マスターは夕刻、コテージにいて、暖炉の傍でワインを飲みつつ、読書をしていました。マスターは真のマスターがそうであるよう、全てを気軽に捉えていました。マスターはたくさんの授業を抱えていて、日々の大半はそれで埋まっていました。マスターは、そんな中では時に、自分だけでいる時間を持つ必要があることをしっかりとわきまえていました。しかしその時、そうやって本を読んでいたマスターの頭にベルの音が鳴り響きました ―はっ!― 頭の中でベルが鳴ったのです。本当の音を聞いたわけではありません。不意に肩を触れられた感じです。それは気付きです。マスターは本を置くと、外套をまとって、外へ散歩に出かけました。

面白いことに、マスターには、自分が何故そうすべきなのかは分かっていません。マスターは自問することもありません。何故なら、そんなことをすると途端に、頭の中に入ることになるからです。「どうしてそうすべきと感じるんだろう?」とか「自分が勝手に、そう思ってるだけじゃないのか?」とか「すべきことは本当にこれなんだろうか? スピリットは何を伝えようとしているんだろう?」などと、考えることになるのです。ダメです。違いますね。ノーです。ダメです。

マスターはベルが鳴り、合図を受けたのを感じて、外套をまとったのです。マスターには、とりあえず散歩に外に出ればいいことは分かっていました。それが何のためか、どこへ向かうべきかは分かっていません。このことは、みなさんの全員にとって非常に重要なポイントです。みなさんは、何かをただ感じるようになっていっています。それに対してみなさんがこれまでやってきたのは、それについて考えて、解剖して、分析をして、診断を下して、間抜けな結論に至ることです。が、これからはもう、マスターがそうしたように、自身の気付きにただ付き従うようにしてください。彼は外套を着て、ドアから外に出ました。右へ向かうべきか左へ向かうべきか、はたまた真っ直ぐに進むべきかも、何1つ分かっていません。彼にあったのは、自分は正しい方向へ進んで、正しい場所に至るのだろう、という気付きと、気付きに対する信頼でした。

7分ほど歩いたマスターは、大きくて美しい木々に囲まれた、キャンパスにある池のほとりまでやって来ました。池のほとりにはベンチがあり、夕刻のベンチには彼の生徒の1人、クリスティーナが座っていました。クリスティーナはベンチ腰掛け、さめざめと泣いていました。マスターは立ち止まって、しばしその様子を見ていました。彼は、このところのクリスティーナには、様々なこと、彼女をひどく苦しめるような何かが起こっていると感じていたので、彼女が泣いているの見ても、特段、驚くことはありませんでした。彼女は優秀な生徒でした。リアライゼーションに至ることをコミットしていて、そのための献身も素晴らしいものでした。彼女は彼女自身のエネルギーを、基本的にはよく扱えていました。が、何かがその邪魔もしていました。何かが妨害している感じです。

彼は立ち止まったままで、クリスティーナのことを感じていました。彼女の傍へ近寄っていいものか、あるいは立ち去るべきかを感じていました。彼は、みなさんがそうする時もそうすべきであるのですが、頭で言葉にしようとしたり、クリスティーナのハイヤーセルフに訊ねるようなことをしようとはせず、ただ彼女のエネルギーを感じていました。そういう時に、頭であれこれしようとはしないでください。ただエネルギーを感じてください。それが気付きです。そしてその時のマスターはそうしたのです。彼はエネルギーを感じ、彼女に近づくことが適切だと、彼女のエネルギーはむしろそれを望んでいると、そう察したのです。

彼は、ベンチに座った彼女に近づきつつ、彼女を驚かさないよう ―オホン― と咳払いをして、また ―オホン― とさらに数回続けました。彼女は手で顔を覆ったままで、すすり泣きを続けていました。マスターは何も言わず、彼女の横にただ腰を下ろしました。「調子はどうだい?」などと、間抜けなことは言わずにそうしました(リンダ、静かに笑う)。そんなタイミングにそんな質問をされても、彼女には答えようがないですよね。人はよく「調子はどうだい?」なんて言いますが「ひどく塞ぎ込んでいます。もうこれ以上、生きる気力がありません。あなたの調子はどうですか?」なんてならないですよね。アホですね!(リンダ、笑う)マスターはただそこに腰を下ろして ―リンダが楽しんでくれていて何よりです(アダマス、笑う)。

マスターは彼女の横に腰を下ろして ―そうすることに慣れてくださいね。ただそこにいるだけです。マスターは、ただ、彼自身の光が放たれるのを許していました。マスターはそのために何かをする必要はありません。ボタンを押して「光よ、広がれ」とも言いません。真のマスターは、常に光り輝いているものなのです。マスターはそこに座っていて、何も、彼女に、ある種の良いバイブレーションのエネルギーを送ってあげようとか、彼女を癒やしてあげようとか、祈ったり詠ったりすることもありませんでした。ポケットからお香を出して、火で燻して、空気を浄化しようともしませんでした。そういった一切をしませんでした。彼はただ座っていました。それでこそ完璧なのです。それこそ、彼女が必要としていたものでした。

彼女は、あれこれ言ってほしいとは思っていませんでした。彼女は、年配男性から、講義じみたうんちくを、アドバイスを受けたいなどとは思ってはいません。周囲にお香の香りを立ててほしいとも思っていません。時に人は、その人のために良かれと思って奇妙なことをやるものですが、私から言わせれば、余計なお世話以外の何でもありません。時には、ただそこにいること ―誘われていると感じるなら、ただそこにいてあげて― あとは何も言わなくていいのです。

というわけで、マスターはクリスティーナの横に座りました。彼女には、彼がいることは分かっています。彼女は既に彼のことを検知していて、そこに彼は座ったのです。彼は何も言いませんし、彼の考えをクリスティーナに押し付けることもありません。ただただそこに座っています。そしてそれから5分ほど経ったところで、クリスティーナは泣き止みました。彼女は呼吸を整え、涙を拭いました。マスターは外套のポケットに手を伸ばし、携帯用ブランデー容器を取り出し、何を言わずに、彼女に差し出しました。彼女は黙ってそれを受け取ると蓋を開けて、それをグイとやると、安堵感の混じった、大きなため息を付きました。

マスターは常にブランデーを携帯しているわけではありませんが、状況によっては、悪いアイテムではありませんよね。そしてそれは、その時にクリスティーナが必要しているものでした。彼女は、彼女が入り込んでしまっていた感情のカタルシス状態を破る何かを必要としていたのです。マスターは、彼女には、ある程度は、その状態を通り抜ける必要があったことが分かっていましたし、彼にはまた、彼女がそれに囚われてしまっていることも認識していました。彼女は完全にその渦に飲まれつつあったのです。

マスターは、彼女が生活の中で何かしら問題を抱えていること、その何かしらとは、彼女が望んでいたとおりにはならなかったことであり、それは人間関係に関することで、具体的にそれは、5年ほど続いた男性との関係のことであると、分かっていました。彼女はその男性とは結婚をしていませんでしたが、同棲をしていました。そしてその男性は、ほとんど何も言わないままで、彼女の元から去ったのです。「もう終わったんだ」彼はそう言っただけでした。彼女は激しく打ちのめされたわけです。

クリスティーナはついに口を開きました。「私は愛を知らずに終わる運命なんですね」

マスターはただ座って聞いていました。何も言わない方が良い時というのもあるのです。マスターが聞いたままでいると、彼女はさらに言いました。「マスター、分かりますか、これが初めてじゃないんです。その前の関係は2年で破綻し、そのさらに前は8ヶ月ともちませんでした。さらにその前は5年、その前は6年でおしまいです」彼女はさらに言いました。「私はこの生涯で、そういう関係は得られないようになってるんです」

マスターには完全に理解できていました。彼がリアライゼーションに至る前、彼は答えを見つけよう、意味を見つけよう、愛を見つけようとして、次から次へと異なる関係を持ち続けていたのです。そしてそのどれ1つとして、満足の行く結果に終わることはありませんでした。それは、愛の暗い側面に向き合うのと同じことです。しかし彼は最終的に、自身を愛するようになりました。そしてそれは、みなさんにも必要なことなのです。自分を愛することが出来てこそ、他者とも真に愛のある関係にいられるのです。

クリスティーナはより話し始めました。ブランデーをグイとやったことで、彼女の舌も多少は滑らかになったようです。彼女は話し始め、こう言いました。「マスター、最近、カウンセリングに通いはじめたんです」

その言葉を聞いて、マスターは、リンダがやったような感じで、目をくるくるさせました。「カウンセリングか、やれやれ。カウンセリングなんて受けてたら、いよいよ依存症になるぞ」そう心の中で思いました。なんとか、クリスティーナにはそれを言わずに済ませましたが、実際、今行われているようなタイプのカウンセリングを受けていたのでは、いよいよ依存症患者になるだけです。カウンセリングを受けた人は、いよいよ自身の問題に依存します。カウンセリングが彼らの問題を強化するからです。カウンセリングというのは、解決をするのではなく、その問題に深く深く入らせるものなのです。カウンセリングは往々にして、さらなる被害者、虐待者の意識の発生を助長させます。カウルドゥラが今、私をたしなめようとしていますが、私はカウンセラーの全てがそうだとは言っていません。ただ、カウンセリングというものには、基本的にそういう作用があるのです。根本の原因を見ないからです。カウンセリングは、ツギハギで修理をしようという試みです。なので、それで効果がなければ、次は薬の投与です。

クリスティーナは言いました。「マスター、私はこのところ、自分がどうして良好な関係を維持できないのか、どうして最初は上手くいっているのに ―最初は毎回、これこそがこれまでになかった、決して決して得ることのなかった最高の愛だと思っているのに― どうして徐々に不和が訪れるのか、口論が始まり、冷めきって、話をしなくなり、互いに糾弾し合うといった形で、最初美しく、祝福に満ちていたものが、どうして最悪の形で終わるのか、について、その答えを得るためにカウンセリングに通っています。私のカウンセラーは、それを生み出しているのは全て私だと言いました。そのカウンセラーが言うには、真の原因、本当に起こっていることの原因は、私の中にいる傷ついたインナーチャイルドだということです。カウンセラーは私にインナーチャイルドのリトリートを受けるよう求めています。それはおおよそ1ヶ月続くプログラムで、800ドルほどかかります。私は週に3つか4つのセミナーを受けて、自分の傷ついたインナーチャイルドについて学ぶのです」

マスターはこう思っていました。「この話をこれ以上聞かされたら、ブランデーを飲み干すのは私になるな」と。マスターには分かっていました。それは、心理学が生んだゴミの塊なのです。

マスターは、もう少しだけクリスティーナの話を聞きました。とりあえず話して外に吐き出してしまうことが彼女にとっては重要なことだと分かっていたからです。彼は時々頷いたり、目にイライラを灯したりしましたが、何も言うことはありませんでした。

そしてようやく、彼女が話をすることに疲れた様子を見せたところで、マスターは言いました。「クリスティーナ、問題は傷ついたインナーチャイルドとは一切の関係のない話だよ。実際は、傷ついたインナーアダルトの問題だ」

「少し目を閉じてもらえるかな、クリスティーナ。そして、君がこの生涯でこの惑星に来た最初の時のことを思い出してほしい。君がこの生涯に生まれてきた時のことだね。この惑星に来たその目的についての純粋な気付き、何をやりたくって、どこへ行きたかったのかについての純粋な気付きをだね、思い出してほしいんだ。その気付きはずっとの君の中に留まっている」

「君が1歳か2歳のころ、君は、目に見えない者、妖精たち、私や他の存在たちと話すといった、そういうことをやっていた。それは実に美しいことだった。3歳、4歳のころでもまだ、そのクリアな記憶は残っていた。そのころから、この周囲の世界の特異さや、その困難さ、大変さにも気付くようにもなっていっていたけど、それでも記憶ははっきりあった。そして君が5歳、遅くとも6歳になるまでは、自分が何故そこにいて、何をしようとしているのかについて、はっきりとした意識を持っていたんだ」

彼は続けました。「クリスティーナ、傷ついたインナーチャイルドなんていないよ。インナーチャイルドはいつだって分かっている。常に、常に、はっきりと記憶している。君にあるのは、傷ついたティーンエージャーと傷ついたアダルト、酷く傷ついたアダルトだね。けど、傷ついたインナーチャイルドの云々に関しては、ない、ない。そもそも、そうなるようなものじゃない。カウンセラーが言っているのは、耳触りの良いだけの、ニューエイジ的な戯言だ。自分で感じてみれば分かることだよ」

彼は続けます。「そのインナーチャイルドを君自身で感じてほしいものだよ。ここに連れてきてやればいい。時間など存在しないことは分かってるね。過去や未来なんか存在しない。君は今、君のインナーチャイルドになれるんだよ。そのことを感じてもらえるかな」

クリスティーナはマスターとともに静かに座っていました。最初のうち、彼女は理解に苦しんでいるようでした。何故なら、分かりますか、彼女は、自分のインナーチャイルドは傷ついているという前提でいて、つまり、彼女はそこに傷ついたインナーチャイルドいることを期待していて、それに応えるように振る舞っていたからです。しかし彼女は深呼吸を続け、インナーチャイルドを感じ続けました。そして最終的に ―最終的に、彼女は彼女の若いセルフ、言わば、彼女のインナーチャイルドを感じることができたのです。突如として、彼女にはそのクリアさが感じられました。インナーチャイルドは何故ここに来たのかをはっきりと理解していて、それは彼女の中にしっかりと保管されていたのです。

それは埋もれていました。それは ―失われていたのではありません― それは単に、人生で起こった多くの様々なことの影に隠れていただけでした。インナーチャイルドはその純粋さ、その真の気付きの中に、そのままの状態でいたのです。そのことが、レンガでも当たったかのように、彼女に衝撃を与えました。そのことは彼女の心を打ちました。彼女には、それが全くもって、傷ついたインナーチャイルドなどではないことが、明確に分かりました。彼女がそうであったのは、単純に、彼女がそうと思っていたルートからは外れることに繋がった出来事が起こっただけのことで、真のミッション、惑星でのミッションから逸脱した、少なくとも、本人的には逸脱したと思わせるような出来事が、人生で起こったから、それだけのことだったのです。

彼女はしばらく、そのことを感じていました。それは、彼女の中を流れ始めました。かつて彼女であった、その透明に透き通った若い子供の美しさは、数々あった困難、空を覆い尽くす雲、その影、人類の後ろ暗い部分が渦巻く中で、隠れることを余儀なくされてはいましたが、決して傷ついてなどいませんでした。その子供は、自ら防御をしていたわけで、つまり、適切な時期がくればまた、そのクリアさとともに、自ら現れることもできたのです。

それは彼女の中を駆け巡りました。彼女の真の記憶、純粋な子供としてのセルフ、そのセルフに隠れることを選ばせた物事の全て、10代の時に起こった全て、無分別で、人を傷つけて、ドラッグに溺れた若いころ、ここへ至るまでに出会ってきた決して良くはないパートナーたち、だったりのことが、駆け巡ったのです。そして彼女には分かりました。傷ついたインナーチャイルドなど存在せず、もし彼女が、彼女であったその子に備わっている気付き、確信を取り戻すことが出来たなら、それは、彼女に起こったあらゆる全ての出来事を理解する助けになるということです。

マスターには彼女が再接続の地点に達したことが感じられました。マスターは言いました。「さあ、大きく深呼吸をして、その若さ、純粋無垢さに返ってこさせなさい。周囲の世界が君を固くしていただけだよ。君に疑い深く、皮肉屋であるように振る舞わさせていただけだよ。さあ、その無邪気さに返ってこさせなさい。今がその時だよ」

彼女はそうしました。

マスターには、そろそろ立ち上がって、去る頃合いがきたと分かっていました。彼女は彼女の時を過ごしています。彼女は彼女自身との統合、再統合ですかね、それを通り抜けていました。マスターは静かに立ち上がりました。そうして立ち去ろうとしたところで、クリスティーナは、その美しい、まだ涙で光る瞳で彼を見ました。そしてこう言いました。「マスター、ブランデーはこのまま置いていってもらえますか?」

シャーンブラのみなさん、みなさんに傷ついたインナーチャイルドなんかいませんよ。いるのは、インナーセルフ、若くて輝いていて、純粋無垢で、長い間隠れていた、純粋な気付きのあるあなたです。そのあなたは傷ついてなんかいないですよ。傷つきようがないのです。人間は、大人や、10代でなら、傷もないとは言えない、かもしれませんが、そのインナーセルフは、ある意味で別の場所に隔離されていて、人生で起こるクレージーなものごとから、守られていたのです。そして今、それが再び出てくる時だということです。

さあ、ミラーブのための音楽をかけましょう。

Merabh of the Inner Cristos Child(インナー・クリストス・チャイルドのミラーブ)

傷ついたインナーチャイルドなんてどこにもいません。

(音楽、流れる)

10代、大人、それがいくつであったとしても、ミドル、シニアであったなら、自分のものではないものを、多分に抱えてきたことでしょう。過剰なまでに抱えてきました。

それに加えて、みなさんの多くは、この惑星に来てみたものの、ここで、そこからずいぶんと長い間、時が満ちるのを、真のマッションを遂行するに適切な時期が来ることを、マスターが体現される日が来ることを、待っている必要がありました。

中には、どれぐらいですかね、30年、40年、50年、待ってきた人もいますね。その間に、とても傷ついた状態になり得たわけです。みなさんはネガティブになり得ましたし、さらにさらに、自分のものではないものまで、自分でたくさん、たくさん抱えたのです。

この、純粋さ、純真無垢さのミラーブを通して、取り戻そうじゃないですか ―その部分のあなたは、何年も何年も純粋なままであり、その部分のあなたは、何故あなたがここにいるかを分かっていて、その部分のあなたが、基本的には、このメッセージをもたらしているのです。

さあ、その部分のあなたに戻ってきてもらいましょう。そのあなたは過去にいるのではありません。そのあなたはたった今のここにいます。どこか別の場所にいるのではありません。ここにいるのです。

それは、プロテクション、という観点から隠されてはいましたよ。あなたはその美しいあなたの部分が汚染されたり、歪められたりするのが絶対に嫌だったのです。その子は実際、キリスト意識としての子供です。

その子は、それほどの気付きと強い決意を持ってここにやってきた、クリストス、あるいはクリスタル・チャイルドなのです。その子はたった今、ここにいます。その子に出てこさせてあげて構いません。何故なら、今はもう、ナチュラルなプロテクションがあるからです。出てくるのを許してあげる時が来たのです。

「傷ついた子供」いったい何をどう考えればそういう発想になるのでしょうか? 傷ついた子供などいないのです。それは純粋な子供です。傷ついた大人ならあり得ます。傷ついた子供ですか、あり得ないです。

(間を取る)

大きく、深呼吸をしてください。その純粋さ、純真無垢さを出てこさせて構いません。それはあなたの一部であり、あなたが何のためにここに来たのかを完全に知る部分です。

7歳、8歳、9歳あたりで、あなたは自問し始めたかもしれません。集合意識の網にかかるか、恥や罪の意識に囚われたのかもしれません。が、それはどうでもいいことです。それらは何1つ問題にはなりません。それは傷ついた子供ではありません。

みなさんにそのことを感じてほしいと思います。その純粋さ。その気付き。それはリアルなあなたです。

それは他の人のものを抱え始める前のあなたです。集合意識を自分のものとして受け入れる前のあなたです。自分にある課題をリスト化して、何が悪くて、何は傷ついていて、何は正しく機能しなかったか、何で自分は道を誤ったか、などと考え始める前のあなたです。

その純粋な子供のセルフ、それは、キリスト意識を有し、ここにいる理由を分かっている、あなたです。

(間を取る)

キリスト意識を有する子供です。その子は、ヨシュアと同じ時代、今から2,000年以上前の時代に、あなたがこの惑星にいたことを理解しています。ヨシュアとは集合体です ―魂を持った存在ではありません。みなさん全員の集合体です― ヨシュアが現れた時、あなたには分かったのです。その時こそ、神性の種を、神性の意識を惑星に植える時なのだと。そしてあなたは、それを収穫するために戻ってきました。それがたった今のその生涯です。

このホリデーシーズン、クリスマスの時にこそ、あなたの内にあるキリスト意識の子供に出てこさせてあげる時なのです。

傷ついたインナーチャイルドなんていませんよ。どこにもいません。本当にくだらない戯言です。

(間を取る)

というわけでリンダ、テディベアを渡してもらえるかな? そうそう、ここに置いておきたいね。

リンダ:あら、それが私の後任になるわけね?

アダマス:そうだよ(彼ら、笑う)。今日からは、テディが深呼吸の音頭を取ることになるね(リンダ、泣き真似をする)。

シャーンブラのみなさん、傷ついた子供なんて存在しません。傷ついたインナーチャイルドなんてあり得ません。単純に不可能です。

それはあなたの中にいる子供です。キリスト意識の子供です。テディ、そして私、リンダもベルも、今みなさんに、深呼吸をしてほしいと思っています。ベルはお腹を上に向けて寝ています。脚を広げて、上を向いた状態です。彼女は、私が言っていること理解している様子です。

さあ、大きく、深呼吸をしましょう。

もう何もかもOKです。あなたの周囲にはナチュラルな防御網が敷かれています。キリスト意識の子があなたの人生に戻ってきても、へっちゃらです。その子の記憶には、全ての気付き、全ての純粋さ、あなたがこの生涯に何をしにやってきたのかのリアルな理解が含まれています。

それは消えるものではありません。これまではただ隠され、守られていただけのことです。

その子は、より大人のセルフがしたように、他の誰かのもの、集合意識に由来するものを、自分のものとして受け入れることはありません。

その子は傷ついたことはありませんし、永久に、傷つくこともありません。

大きく深呼吸をしてください。キリスト意識の子に、戻ってくることを許してあげてください。

それに関して、面白いことがあるのですが、実際、その子は、ライトボディがやって来るのに乗っかるようにしてやってきます。

ライトボディの純粋無垢さ、ライトボディのシンプルさを考えればそうですよね。ゴミも、ガラクタもなく、ただただ純粋なものなのです。

というわけで、キリスト意識の子と、ライトボディを同時に迎え入れてはどうでしょうか。

ふーむ。もしかして、かもしれませんが、それって同じものなのかもしれませんね。

キリスト意識の子のことを胸に、ゆっくりと、深呼吸をしてください。

というわけで友人のみなさん、とっても、とってもハッピーな年末年始をお過ごしください。2022年にはたくさんのことが待っています。来年はストロングな年になりますよ。ストロングな1年になりますよ。

自分自身のために、自分自身を愛するために、自分自身の若返りのために、今年の残りは、どうかゆっくりと過ごしてください。テディベアをハグしてください。あなた自身をハグしてください。

1月のシャウドで再びお会いしましょう。私たちは新しいことに全力で取り組むことになりますよ。なので今は、今年の残りは、大きく深呼吸をして、キリスト意識の子を感じ、またその子に表に出させあげる時間にしてください。

全てのアセンデッドマスターを代表して、彼らからみなさんに送られている喝采の中で、私は、あなたに最良のことが起こることを願いつつ、ともに進むこの惑星での残りの旅を楽しみにしています。

というわけで、みなさんの良きことを願いつつ、

私は、何人にも侵され得ない領域、アダマスでした。ありがとう。

翻訳: Ito Satoshi


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